「日本の労働運動の現状と課題」(第2回労働運動研究会)

先日、労評弁護団のメンバーでやっている「労働運動研究会」の第2回勉強会。石川源嗣著「労働組合で社会を変える」を参考文献としつつ、「日本の労働運動の現状と課題」について考えた。
①大企業・正社員中心の企業内組合が中心の既成の労働運動に対して、コミュニティ・ユニオンの側から、企業別労働組合組織(支部・分会)や交渉の否定、職場闘争の否定といった組織論、運動論が提起されていることについてどう考えるか? ②労働債権回収型の労働相談から、労働組合組織の建設につなげるにはどうすべきか? ③非正規労働者を含めた組織化を進める条件は何か?等について議論した。
職場を基礎にした組織と闘争が必要であること、残業代請求など労働債権回収の要求から出発しつつ、労働組合として何を目指すのかということについて明示して、労働者の団結を作る必要があること、正規労働者の組合が非正規労働者の権利のために闘争することのできるような労働者の意識変革が必要なことなどについて、意見が出た。
石川さんの本は、労働運動のあり方を考える上での題材がたくさん詰まっている。おかげで、突っ込んだ議論ができた。
次は、田端博邦著「グローバリゼーションと労働世界の変容」を使って議論をする予定(指宿)。

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